★★★★☆
あらすじ
月の裏側に墜落していた宇宙船から見つかった高度な装置をめぐり、トランスフォーマー同士の戦いが再び始まる。
シリーズ第3作目。
感想
今回のトランスフォーマー同士の戦いは、月の裏側に眠っていた伝説の戦士と高度なシステムをめぐるものだ。そんな事実があったなんて初めて聞いたのだけど、なんで今まで教えてくれなかったの?と言いたくなるが、後から続々と新事実が明らかになるのは、シリーズあるあるではある。
ちなみに今回から主人公の恋人が変わってしまっているが、これもまたシリーズあるあるだ。
人間側のオートボットが伝説の戦士を蘇らすも裏切られ、ロボット同士の新たな全面戦争が始まってしまう。オートボットのやらかしが原因なこともあって、ロボット同士が勝手に地球で戦っているだけ、というこれまでくすぶっていた疑念を浮き彫りにしている。
これがきっかけでオートボットと人類の協力体制が崩れてしまい、敵の術中へとハマっていく。敵の真意に気付くも首脳陣を止められなかったジョン・タトゥーロ演じる男が、人類が侵略されていた時あなたは何をしていたのですか?と将来聞かれたら、「ただ見ていた」と答えることになるのかと嘆いていたのは印象的だった。
しかし世の中を見ていると、現実には「見ていた」ですらなく、「見て見ぬふりをしていた」となるような気がする。薄々気づいていたのに、まさかそんなことになるとは思わなかったと言い訳できる余地を残すため、見ていなかったことにしようとしている。
そしてシカゴを舞台に両者の大決戦が始まる。このクライマックスは圧巻だ。ラストは一時間にわたる大迫力の戦闘が繰り広げられて、ただただ圧倒される。
途中でふと、ところでどうしてこんな戦いになっているんだっけ?と振り返ろうとしたが、もはやそんなことはどうでもいいような気がして止めてしまった。バーン!と来てドーン!となるスペクタクルな映像の連続を、頭を空っぽにしてただ楽しめばいいではないかという気がしてきた。
巨大なロボット同士の戦いも良かったが、そこに乗り込んでいく主人公ら人間部隊の活躍がいいアクセントになっている。やはりロボット同士の戦いよりも感情移入できるせいか、グッと力が入って見入ってしまった。
スタッフ/キャスト
監督/製作総指揮 マイケル・ベイ
製作総指揮
ブライアン・ゴールドナー/マーク・ヴァーラディアン
出演 シャイア・ラブーフ/ロージー・ハンティントン=ホワイトリー/ジョン・タトゥーロ/ジョシュ・デュアメル/タイリース・ギブソン/パトリック・デンプシー/アラン・テュディック/ケヴィン・ダン/ジュリー・ホワイト/ジョン・マルコヴィッチ/ケン・チョン/フランシス・マクドーマンド/ラヴィル・イシヤノフ/グレン・モーシャワー/エリヤ・バスキン/バズ・オルドリン/ビル・オライリー/ウォルター・クロンカイト/(声)ピーター・カレン/(声)ヒューゴ・ウィーヴィング/(声)レナード・ニモイ/(声)ジェス・ハーネル/(声)ジェームズ・レマー/(声)トム・ケニー/(声)フランチェスコ・クイン /(声)ジョージ・コー/(声)チャーリー・アドラー/(声)フランク・ウェルカー /(声)キース・ザラバッカ /(声)グレッグ・バーグ
音楽 スティーブ・ジャブロンスキー
トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン - Wikipedia
登場する人物
ニール・アームストロング/バズ・オルドリン/ロバート・マクナマラ/ジョン・F・ケネディ/ビル・オライリー/リチャード・ニクソン/ウォルター・クロンカイト
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