★★★☆☆
あらすじ
トランスフォーマーたちに地球を奪われそうになっていることを知った主人公は、それを止めるために伝説の杖の行方を追う。
シリーズ第5作目。
感想
今作はトランスフォーマー同士の戦いというよりも、人類対トランスフォーマーという構図になっている。味方だったオプティマスすら洗脳されて敵側だ。
しかも中盤くらいまでは、お尋ね者の主人公とそれを追う組織の様子がメインで描かれるので、トランスフォーマーたちは脇に置かれている。ロボット同士の対立ばかりを描かれてもあまり感情移入できないので、人間メインのこちらの方が全然いい。ロボットが戦う姿よりも、ジャッキー・チェンばりの主人公のアクションの方が見ごたえがあったりもする。
しかしシリーズ当初のシンプルなロボット同士の争いから、いつの間にか太古のアーサー王伝説と結びつけるまでに設定が変化してきているのが面白い。トランスフォーマーよりも人間に焦点を当てるようになってきているのも含めて、シリーズを経るごとにより楽しめるように進化している印象がある。
とはいえ、中盤にアンソニー・ホプキンス演じる男が、人類とトランスフォーマーの長い歴史を主人公とヒロインにじっくりと説明するシーンはだるかった。物語に説得力を与えるのに必要なのは分かるが、このシリーズにそんな厳密さは求めていない。
どうせ最後は派手なアクションで細かいことはどうでもよくなるんだから、と思いながら見ていたのだが、今回のクライマックスはいまいち盛り上がりに欠けた。洗脳から目覚めた途端に偉そうな口を利くオプティマスの変わり身の早さもなんだかカッコ悪くて、苦笑しかない。
色々とストーリーに工夫を凝らしているのは分かるが、だいぶマンネリを感じるようになってしまっている。時おり挿入されるコミカルシーンにもまたかと思ってしまい、さすがにこのパターンで2時間半もあるのはしんどくなってきた。
スタッフ/キャスト
監督/製作 マイケル・ベイ
製作総指揮
出演 マーク・ウォールバーグ/イザベラ・モナー/ローラ・ハドック/ジョシュ・デュアメル/ジョン・タトゥーロ/スタンリー・トゥッチ/サンティアゴ・カブレラ /グレン・モーシャワー/ニコラ・ペルツ*/シャイア・ラブーフ**/
*声・写真のみ **写真のみ
出演(声) ピーター・カレン /J・T・ウォルシュ/ジョン・グッドマン /)トム・ケニー/オマール・シー /ジム・カーター/フランク・ウェルカー/スティーブ・ブシェミ /フランク・ウェルカー/ジェス・ハーネル /ジョン・ディマジオ
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