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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「何もかも憂鬱な夜に」 2009

何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)

★★★☆☆

 

 施設で育ち友人を自殺で失い、今は刑務官を務める男。

 

 ずっと陰鬱な気分が続く作品。主人公は過去の出来事を引きずり、恩師の存在を支えに生きている。

 

 つらい思い出や苛立たしさを抱えながらも、人間が生きていくために必要な事って何なんだろう。この小説にあるように、素晴らしい芸術作品に触れることも、生きる気力を与えるものになるのかもしれない。誰にも評価されないかもしれないけど、全力で自分を表現しようとしてきた人たちによる作品。例え評価されなかったとしても、それは全力で自分を表現としようとした事実は消えることはない。そんな人たちの作品に触れると、気力がわいてくる。

 

 死刑制度の問題についても考えさせらえる作品だが、この問題は考えれば考えるほど難しい問題のような気がしてくる。基本的に賛成だけど。

 

著者 中村文則

 

何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)

何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)

 

 

 

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