★★★★☆
あらすじ
恋人と穏やかな引退生活を送っていた主人公だったが、冷戦時代に参加した作戦の情報が流失し、再び各国から命を狙われるようになる。
2010年の映画「RED/レッド」の続編。116分。
感想
再び命を狙われるようになった主人公らが、謎の兵器の情報を探って世界をめぐる物語だ。前作ではプロのスパイの主人公らに戸惑いまくっていた一般人の恋人が、今作ではノリノリになっているのが面白い。
そんな彼女と、今作でも相変わらずのくせ者ぶりを発揮しているジョン・マルコヴィッチ演じる男が、穏やかに暮らしたい主人公の尻を叩き、引っ張っていく。ロンドン・パリ・モスクワなど世界各地を転々する間に前回の仲間たちが再び現れて、安心感のある展開だ。
そしてここにアンソニー・ホプキンスやキャサリン・ゼタ=ジョーンズ、イ・ビョンホンが加わる意外と豪華な出演陣だ。それぞれに見せ場があるが、イ・ビョンホン演じる殺し屋が、最強と言われているくせに自家用飛行機を主人公らに盗まれてしまい、毎回襲撃のたびに「俺の飛行機返せー!」と言っているのが情けなくて可笑しかった。
最初は互いに騙し合いをしていた各国のスパイたちが、最終的には世界の危機のために一致団結する熱い展開だ。前作がいまいちだったおかげでハードルがかなり下がっていたこともあり、そこそこのコメディシーンも素直に楽しめる。
クライマックスの結末も見事に決まっていたが、どこでどうやったのか、具体的な描写も欲しかった。だが、(フレッシュではないが)豪華な出演陣に馴染みのキャラクターたち、ほどほどに面白いコメディと分かりやすく盛り上がる展開で、気楽に楽しめるエンタメ作品となっている。
スタッフ/キャスト
監督 ディーン・パリソット
原作 Red #1 (of 3) (English Edition)
出演 ブルース・ウィリス/ジョン・マルコヴィッチ/メアリー=ルイーズ・パーカー/キャサリン・ゼタ=ジョーンズ/イ・ビョンホン/ヘレン・ミレン/ブライアン・コックス/ニール・マクドノー/デヴィッド・シューリス/ティム・ピゴット=スミス
音楽 アラン・シルヴェストリ
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