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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「リリイ・シュシュのすべて」 2001

リリイ・シュシュのすべて

★★★☆☆

 

 イジメられている中学生は、あるミュージシャンの音楽を聞くことで日々をやり過ごしている。

 

 田んぼが広がる田舎の美しい風景と、そこで繰り広げられる残酷な現実。同じ部活の仲間だった中学生たちがイジメにより関係が変化していく。そのきっかけは沖縄旅行だったが、中学生だけで自分たちの金で行くということに、親たちは何も違和感を感じなかったのだろうか。そんな環境だからこそ、イジメが進行していったとも言える。

 

 なんとか話の筋が把握できるくらいの説明の少ない展開だが、きっと誰もが学生の頃に見た事があるような光景が描かれている。徒党を組みクラスを牛耳ろうとする女子、要領よく立ち回る男子、イジメを黙殺する教師。ありふれた日常が転がっている。

 

 あるミュージシャンの音楽を聞くこと、それをネットの世界で共感する誰かと共有することで、逃れられない現実から逃避し、束の間の安らぎを得ている。そんな理解し合えていると思えるような仲間が現実に集う場所で見たのは、ネットのように連帯する世界ではなかった。

 

 結局は、現実の世界で人生に立ち向かうしかない。

 

監督/脚本/編集 岩井俊二

 

出演 市原隼人忍成修吾

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伊藤歩大沢たかお稲森いずみ勝地涼高橋一生阿部知代市川実和子樋口真嗣杉本哲太田中要次

 

音楽 小林武史

 

リリイ・シュシュのすべて - Wikipedia

 

 

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