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「女囚さそり けもの部屋」 1973

女囚さそり けもの部屋

★★☆☆☆

 

あらすじ

 刑務所を脱走し、指名手配中の女は、娼婦の女に助けられ、社会の片隅でひっそりと暮らし始める。

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 梶芽衣子、成田三樹夫ら出演。漫画原作のシリーズ第3作。87分。

 

感想

 冒頭の、刑事に見つかった逃亡犯の主人公が、手錠を掛けられるも相手の腕を切断して逃れるシーンはいきなりインパクトがあった。その後は、切断した腕と共に街を彷徨うのだが、ゲリラ撮影なのか、通行人たちのリアクションが面白い。さらには、墓場で墓石にギコギコと、手錠を擦り切ろうとするシーンは、状況的に妖怪みたいで、もはや怪談みたいになっていた。

 

 主人公はその墓場で商売をしていた娼婦の女に助けられ、仕事を見つけて部屋を借り、ひっそりと暮らし始める。しかし、周りにいるのは夜の店で働く女たちや、彼女たちを食い物にする男たちだ。主人公はその中でトラブルに巻き込まれていく。

 

 

 一帯を仕切る女ボスに目を付けられてしまうのだが、このボスが怪人みたいな恰好をしていて、吹き出してしまう。なぜかカラスを飼っていたりして、子どもが思い浮かべる悪の集団みたいだ。悪い人間たちへの解像度が低く、反社組織というよりも悪の組織といった方がしっくりくる描き方だ。この女ボスを演じる李礼仙はいいキャラだった。

 

 すごいゴルフクラブの使い方に、股間を温めるすごいマッチの使い方と、とんでもないシーンが続く。警察に追われた主人公が、地下道に潜伏するところなどは、彼女がほぼ喋らないこともあって、まるで人里離れた場所に追いやられた哀しきモンスターみたいになっていた。劇中で流れる主題歌も味がある。

 

 刑務所のシーンは無く、タイトルとはまったく関係ない内容だったが、最後に自ら刑務所に入り、ちゃんと主人公が女囚になってフィニッシュとなる。 とにかく荒唐無稽で面白いのだが、さすがに無茶苦茶すぎて支離滅裂だ。終盤は笑いよりも呆れが支配するようになった。底辺で暮らす女たちの苦しみを知り、彼女たちのために戦うというストーリーも分かりづらく不明瞭で、何をやっているのかよく分からない感じになってしまっている。

 

スタッフ/キャスト

監督 伊藤俊也

 

脚本 松田寛夫

 

原作 さそり (1)

 

出演 梶芽衣子/渡辺やよい/成田三樹夫/南原宏治/李礼仙/八名信夫/たこ八郎

 

音楽 菊池俊輔

 

女囚さそり けもの部屋 - Wikipedia

 

 

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