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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ずる 嘘とごまかしの行動経済学」 2012

★★★★☆ 内容 人はなぜ不正を行うのか、どんな時に不正を行うのか、実験の結果を通して考察する。 感想 人はだれでも不正を行う。この本のなかで紹介される実験でも、不正のチャンスがあればみな不正を行っている。そのような行動を取りながらも、みな道徳観や…

「家族はつらいよ」 2016

★★★★☆ あらすじ 三世帯で住む一家の祖母が離婚したいと言い出し、家族を巻き込んだ騒動となる。「東京家族」と同じキャストで制作。 感想 熟年離婚がテーマだと年寄りだけが登場して、どうしても地味な映画になりがちだが、そこに子どもや孫を持ち出すことで…

「ブレス」 2007

★★★☆☆ あらすじ 何度も自殺を図る死刑囚の男と、彼に惹かれ何度も面会する女。 感想 自殺を図る死刑囚、とはよく意味がわからない感じがするが、生きていてもしょうがないと本人が自覚しているということだろう。しかし、実際そうなのかは分からないが、韓国…

「8 1/2」 1963

★★★☆☆ あらすじ 保養地で日々を送る、映画の構想がなかなか湧いてこない映画監督。 感想 現実の世界と空想の世界が交互に描かれ、ストーリーとしては分かりづらく抽象的。きっと監督自身の実体験を映像化しているのだろうが、こんな感じなのだろう。物語を思…

「銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎」 1997

★★★☆☆ 内容 原始時代、人類は各大陸で同じような狩猟採集生活を送っていたはずなのに、やがて一方の大陸が一方の大陸を征服できるほどにまで差がついたのはなぜなのか、なぜその逆ではなかったのか、検証する。 感想 評判の良い本だということは知っていたが…

「ザ・ウォッチャー」 2000

★★★☆☆ あらすじ 恋人を殺され、打ちひしがれていたFBI捜査官の元に、犯人から挑発の郵便が送られてくる。 感想 シリアルキラーものだが、どうにも中途半端。キアヌ・リーブス演じる犯人はあまりヤバイやつ感がなく、せいぜい変人どまり。 見方を変えれば、主…

「赤を身につけるとなぜもてるのか?」 2015

★★★☆☆ 内容 環境的な要因や物理的な感覚が及ぼす人の行動について紹介した本。 感想 自分の行動について考えるとき、自分で考え、自分の意志で行動していると考えがちだが、実際は多くの影響を受けている。潜在意識のような自分の内面に潜むものだけでなく、…

「地球が静止する日」 2008

★★☆☆☆ あらすじ 義理の息子と暮らす学者の元に、政府のエージェントが突然訪れ協力を求められる。 www.youtube.com 1951年公開の同名映画のリメイク。 感想 ぼんやりとした話が延々続いて、結構辛かった。もうちょっと分かりやすい感じで皮肉を効かせたり、…

「雑食映画ガイド」 2013

★★★☆☆ 内容 三人の著者がそれぞれ各映画について語るコラム集。 感想 町山智浩のコラムで取り上げる映画は、観たことある映画や名前は聞いたことのある映画が多くて、ふむふむと読むことができた。だがその他の二人が取り上げる映画は、そんな映画があったこ…

「ビジョナリー・カンパニー」 1995

★★★☆☆ 内容 先見的な企業とそうではない企業との違いを検討する。 感想 先見的な企業単独で調べたわけではなく、比較対象として業界でトップクラスではあるが先見的ではない企業と比較しているのが面白い。単独で調べると特徴が捉えづらいし、かといって駄目…

「PARKER/パーカー」 2013

★★★☆☆ あらすじ チームを組んで強盗を成功させたにもかかわらず、次の仕事を断ったためにメンバーに殺されそうになった男が、彼らへの復讐に動き出す。 感想 ジェイソン・ステイサムはカツラをかぶって登場すれば、つかみはOKみたいなところがある。今回の彼…

「それでも夜は明ける」 2013

★★★★☆ あらすじ アメリカ北部で自由黒人として家族とともに暮らしていた男が、拉致され奴隷として南部のプランテーションに売られてしまう。アカデミー作品賞受賞。 感想 かつてのアメリカの黒人奴隷の実態を生々しく描いている。親子で引き離されたり、理不…

「アイム・ノット・ゼア」 2007

★★★☆☆ 内容 ボブ・ディランの半生を分解して、6つの物語を組み立てた映画。 感想 まだ存命中なのにこういった映画を作られるということだけでも、ディランの生きる伝説っぷりがよく分かる。 ディランの半生の側面を6人が演じるわけだが、やはりケイト・ブラ…

「天国と地獄」 1963

★★★★★ あらすじ 会社の乗っ取りを企てる重役のもとに、息子を誘拐したとの電話がかかってくる。 感想 最初の犯人からの電話に、一瞬で取り乱してしまう飲み込みの早さには違和感があったが、その後は息もつかせぬ展開。 この映画は大きく分けて、誘拐事件、…

「ファイヤーウォール」 2006

★★★★☆ あらすじ 銀行のセキュリティ専門家が家族を人質に取られ、銀行から大金を送金するよう迫られる。 感想 なかなか緊迫感のある展開でハラハラさせられるが、前半の殆どの時間帯で、主人公がほぼ言いなりにならざるを得ない状況が続き、フラストレーショ…