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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ジャージの二人」 2003

ジャージの二人 (集英社文庫) 

★★★★★

 

感想

 煩わしい日常を生きてると、どこか遠くで一人でのんびり過ごしたいな、なんて時々思うが、実際そんなことをやってみるとそんなにのんびりとリラックスなんか出来ないのだろう。傍目にみればだらだらと何にもやってないように見えても、きっと頭の中ではいろいろ考えて忙しい。何でそれはそうであれはあれなんだ?とか、だからこれはこうなんだ、とか。

 

 普段気にならなかったことが気になりだしたり、分からなかったことが急に分かったり。遠くにいると元居た場所やそこに居た人たちについて深く考えたりもする。しまいには「あれ、何で今俺こんなことについて考えているんだ?」なんて、どんどん深みにはまっていく。

 

 

 きっと得意げに忙しそうにしている人に限って何も考えていない。考えることを停止して、誰かが決めた方針やどこかで作られた決め事に従っているだけだ。盲目的に神様を信じている人のように、きっと楽に生きることは出来るのだろうが、そんな人たちに囲まれて日常を過ごしていると、ああどっか遠くで一人でのんびりすごしたいな、なんて思う。いろいろ考えながら。

 

著者

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ジャージの二人 - Wikipedia

 

 

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