★★☆☆☆
感想
「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」のような作品をイメージして観ていたら、まったく裏切られた。監督が違うのだから当然ではあるのだが。
女子高生たちがバンドを組み、いろいろ騒動を起こしつつも最後は感動的なライブシーンで終了、という予想通りの展開ではあったのだが、描き方が。
ストーリーは引きの画で淡々と進む。最後の盛り上がりのために前半を抑えたのかもしれないが、その前半がメリハリが無さ過ぎる。引きの画が多すぎることもあり、なかなか映画の世界に引き込んでくれない。ペ・ドゥナとカラオケ屋とのやりとりや、男子に告白されるシーンが印象に残ったくらいで。
そしてライブシーン。淡々とした展開から突然用意されていたかのように観客が盛り上がる。その違和感に納得いかぬ気分のままエンディングを迎えてしまった。ただ韓国語なまりのペ・ドゥナのブルーハーツはなかなか良かった。
こういう撮り方もありだと思うが、それならタイトル「リンダリンダリンダ」は違うんじゃないかと。観る側が勝手にテンション上げてしまう。ブルーハーツだし。一つ増やすのじゃなく一つ減らして「リンダ」で良かったんじゃないかと。
スタッフ/キャスト
監督/脚本
甲本雅裕/小出恵介/りりィ/ピエール瀧/山本浩司/湯川潮音/近藤公園/山本剛史
音楽 ジェームス・イハ
編集 宮島竜治
登場する作品