★★★★☆
内容
実際に起こったアガサ・クリスティーの失踪事件を題材とした映画。
感想
あまり人前に出ることなく、そしてマスメディアの発達していなかった時代だからこそ、彼女の失踪は成り立ったともいえる。きっと今なら初日に目撃情報が殺到して、電車を降りたら発見されたのだろうなぁ、と。
夫が他に女を作って離婚を迫られて、普通ならその女を排除しようとするだろうと思っていたので、あのアガサの取った行動は驚いた。そっちもあるのかと。確かにそっちのほうが女は苦しむだろうし、夫も苦しむ。さすが稀代の推理小説家。
アガサの憂鬱とイギリスらしい陰気な映像が、とても雰囲気が合っていた。そして、そんな雰囲気の中で一人自信満々なダスティ・ホフマン演じるアメリカ人記者。その根拠は何?ってくらいに。きっとイギリスの人間にとっては、こんな風にアメリカ人は映っているのだろう。
スタッフ/キャスト
監督 マイケル・アプテッド
出演
ヴァネッサ・レッドグレイヴ/ティモシー・ダルトン/アン・フランシス/ティモシー・ウェスト/トニー・ブリットン
登場する人物
アガサ・クリスティー