★★★☆☆
内容
”吉本”から”よしもと”に改名していたよしもとばななの、沖縄を舞台にした短編集。
感想
外から沖縄に来た人たちの物語。沖縄には行ったことがないので実際の雰囲気は知らないが、テレビや雑誌で見る沖縄はのんびりとしている。人々も素直でいい人たちばかりで、などとあまりハードルを上げると本当に行ったときにがっかりしそうでよくないのかもしれないが、まぁそんなイメージだ。
いろんなことを思うのだろう、実際に行くと。普通にちょっと離れたところに行くだけでも色々湧き上がるものがあるのに、沖縄のような日本なんだけど日本ではないようなところに行くとそれはもう。
なんでもないような出来事や出会った人達と共に過ごした時間が、後から思えば素晴らしい出来事であったり、貴重な時間であったことに気付かされる。そしてもうそれは2度と戻ることの出来ない時であり出来事である。むなしいような切ない気持ちにもなるけど、要は今を大事に過ごせという事なのだろう。その積み重ねが人生だと。
著者
よしもとばなな