★★★☆☆
あらすじ
高級クラブ「コットンクラブ」とそこに出入りする演者、ミュージシャン、ギャングたち。
感想
エンターティメントの世界というのはなんでギャングと結びつきやすいのだろうか。夜の世界で人々はショーを見ながら酒を飲み、羽目を外して暴れたりすることもあるので、それを止める力が必要だからだろうか。そして人を楽しませる事には非合法な事も含まれるからだろうか。非合法な商売は儲かるが、同業者はなるべく少ない方がいい。そこで強いものが残る、そういう構図なのだろうか。
だが、ギャングたちがちゃんと客を楽しませることが出来るショーを運営しているというのは、なんだか可笑しくもある。真面目に取り組んでいる。
演者は黒人、客は白人という完全に区別された差別の社会。こんなに人を魅了することのできる芸を持っていても、差別はなかなか無くならないのだなと感じる。そんな中で、自分の素晴らしいタップを磨いて差別と闘おうとするタップダンサーがカッコいい。黒人音楽等の黒人文化が社会に受け入れられることで、白人の偏見が取り除かれていったという側面もある。
主役というよりも、最初の導入部分のセリフ回し的な役回りだったリチャード・ギアが、どこまでが現実でどこまでがショーなのか分からないような幻想的なシーンで、ラストをしめてくれた。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/原案 フランシス・フォード・コッポラ
原案 ウィリアム・ケネディ/マリオ・プーゾ
出演
ダイアン・レイン/グレゴリー・ハインズ/ロネット・マッキー/ボブ・ホスキンス/ジェームズ・レマー/ニコラス・ケイジ/アレン・ガーフィールド/フレッド・グウィン/グウェン・ヴァードン/ローレンス・フィッシュバーン/トム・ウェイツ/ジェニファー・グレイ/ダイアン・ヴェノーラ