★★★★☆
あらすじ
イタリア留学中に悪魔祓いを身につけた男が、ある女性からひきこもりの息子を見るよう依頼される。
感想
西遊記がモチーフになっている小説だが、これを使われるとどうしても、ドラゴンボールを連想してしまう。なのでこのネタを使うのはかなりハードルが高くなっているのかなという気もする。著者もさらりとそれを連想させるようなセリフを使っていて、気にはしていたんだなという事が分かる。
二つの話が次第につながっていくという著者の得意なスタイル。違和感のある語り口だったパートの謎がやがて判明し、物語が俄然面白くなる。どこか現実離れしたような話であり、すべての謎がすっきりするわけではなく、後味の悪いような何とも言えない余韻がしばらく残る。
物語にもう一つプラスアルファで、何か欲しかった気もする。
著者
登場する作品
登場する著名人
ユング
関連する作品
競作企画で生まれた漫画