★★★☆☆
6人の作家によるアンソロジー。ちなみに朝井リョウ、伊坂幸太郎の短編はそれぞれ「何様」「ジャイロスコープ」にも収録されている。
クリスマスということで甘ったるい話ばかり並んでいるかと思ったら、それぞれ様々な角度からバリエーション豊富な感じになっている。
それでも日本においてのクリスマスのキーワードには恋愛が欠かせなくて、殆どの短編に出てきている。若者の恋愛離れとか言われている昨今、ハロウィンに盛り上がりが移行しているのもなんか分かるな。読んでても、恋人と一緒にいることが大事、だとか、そんな恋愛関連の話が頻繁に出てきて、それに関してはちょっとうんざりする。
斜め上の方向から攻めて、若干被っている感もある恩田陸と三浦しおんの話が共に面白かった。
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