★★★★☆
あらすじ
激戦の続くスターリングラードに送り込まれた新兵は、射撃の腕を見込まれ、英雄に祭り上げられて敵のスナイパーと対決することになる。
感想
冒頭の列車での輸送、そして戦場に到着後そのまま戦闘に投入されていく描写だけで、ここはひどい状況だということがよく分かる。人命を軽視した人海戦術というのは別に日本だけではなかったのか。
スナイパー同士の戦いは緊張感があってハラハラさせられる。敵に姿を見せず、じっと相手が現れるのを待つ。相手に姿を見られるということは死を意味する。相手に気づかれないよう、そして相手よりも先に仕留めなければならない心理戦。
そんな緊張感漂う中での主人公と女性兵士の愛は、これも緊張感があって良かったのだが、後半になると恋愛要素が増えてきたのがちょっと残念。特にジョセフ・ファインズ演じる将校なんて、緊迫する戦況の中で、恋愛にうつつを抜かしているような場合かよ、と思ってしまった。だが明日死ぬかもしれないという異常な状況だからこそ、というのもあるのかもしれない。
スナイパー同士の戦いは互いに姿を見せたら終わりなので、直接顔を合わせたり、言葉をかわすシーンは難しいからそうしたのかもしれないが、出来れば二人のスナイパーの緊迫する戦いに徹して欲しかった気もする。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/製作 ジャン=ジャック・アノー
出演
ジョセフ・ファインズ/エド・ハリス/レイチェル・ワイズ/ボブ・ホスキンス/ガブリエル・トムソン/ロン・パールマン/マティアス・ハビッヒ
音楽 ジェームズ・ホーナー
スターリングラード (2001年の映画) - Wikipedia