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「スタンフォード式 最高の睡眠」 2017

スタンフォード式 最高の睡眠

★★★★☆

 

 スタンフォード大学医学部精神科教授で、同大学の睡眠生体リズム研究所の所長による最新の医学的根拠に基づく最高の睡眠を手に入れる方法。

 

 ちなみに著者は寝具の「エアウィーヴ」の開発研究にも携わったようだ。

エアウィーヴ スマート 025 高反発 マットレスパッド シングル 1-143011-1

 

「最初の90分」をしっかり深く眠ることができれば、最高の睡眠がとれるといっていい。

 p10

 

 睡眠は深い眠りと浅い眠りが交互に訪れ、次第に浅い眠りが長くなってやがて目が覚めるというシステムになっている。そして、著者は最初の深い眠りが訪れ、そこから浅い眠りになるまでの時間、睡眠後の最初の約90分間が非常に重要と唱えている。睡眠が体に及ぼす効果の多くが、この最初の90分間に最も大きくなるという。つまり、この90分間を質の良いものにすることで、睡眠時間をたくさん確保するだけよりも大きな睡眠の効能を得られるという。

 

 そのためにはどのようにすればよいのか、様々な具体的な方法も示される。それらはそんなにびっくりするような真新しいものは無かったが、それらが明確な科学的根拠が示されているので信頼できる。

 

 唯一意外に思ったのが、アルコールの摂取について。寝れないからと酒を飲むと眠りやすくはなるが、眠りが浅くなったり、脱水症状などで眠りの質が悪くなるし、それに頼るとアルコール依存症の恐れもあると理解していたが、確かに大量の摂取は良くないが、ウォッカのようなキツめのものを少量飲むくらいであれば、ちゃんと効果があり害はないようだ。

 

 そして、しっかりと質の良い睡眠を取るためには、起きている時の行動も重要というのもよく考えれば納得だ。昼間にしっかりと目覚めて行動すれば、夜は自然と眠りやすくなり眠りの質も高くなる。しっかり眠れば、目覚めも良くなり、昼間はスッキリとした頭で動くことが出来て、好循環が出来上がっていく。昼間は眠くて頭がぼーっとしていて、夜は全然眠れないでは、何一ついいことのない、質の悪い生活を送り続けることになる。

 

 睡眠は大事だが、眠ってはいけない時もある。仕事中や運転中などのそういう時に眠気に打ち勝つ方法まで書かれているのは気が利いている。ただ、会議中の眠気に打ち勝つ方法が、眠くならないような意味のある会議をしろ、という身も蓋もないビジネス論的なアドバイスだったのがちょっと面白かった。無意味でつまらない状況は眠気を催しやすいそうなので、確かにそうなのだが。

 

 睡眠の問題になると、どれだけその時間を確保するかの「量」を話題にしがちだが、「質」さえ高ければ睡眠の効果の多くを得ることが出来るというのは希望が持てる。紹介された方法をできるだけ取り入れて見ようと思わせてくれる内容だった。

 

著者 西野精治

 

スタンフォード式 最高の睡眠

スタンフォード式 最高の睡眠

 

 

登場する作品

病草紙

眠れる森の美女 (ディズニー プレミアム・コレクション)

 

 

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