★★★☆☆
あらすじ
赤塚不二夫とその担当編集者となった女性新入社員。
感想
赤塚不二夫を演じる浅野忠信が登場した時は、キツいかな、と一瞬思ったが、見ているうちに違和感はなくなっていった。流石だ。
赤塚不二夫のハチャメチャぶりを表すために、堀北真希演じる新人の担当編集者の目を通して描かれるのだが、彼女が彼らの世界に巻き込まれていく姿は、パワハラ感も漂っていて変な意味でドキドキしてしまった。このあたりは、映画の見栄えを考慮して、編集者を原作の男性から女性へ変更した弊害が出ているのかもしれない。これが男性だったらそこまで気にならなかった気がする。
映画は、いつも馬鹿なことをしているが、その影には母親への思いや人生に対するある意味では冷めた視線などを隠し持っている赤塚不二夫のキャラクターが多面的によく描かれていた。
その一方で、あまり編集者との間の信頼関係や絆というものは伝わってこなかった。佐藤浩市演じる編集長の周辺の話も、もっと何かあっても良さそうなものだったが、生かせていなかった感もある。
とはいえ、漫画の世界と現実の世界がごっちゃになってしまったような展開はなかなか面白かった。なんだかちゃんと赤塚不二夫の作品を読んでみたくなった。
レッツラゴン(1) オンデマンド版 [コミック] (赤塚不二夫漫画大全集)
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そして、そんな風に個性的に描いていたのに、ラストがすごい普通で、あれ?となってしまった。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 佐藤英明
脚本 君塚良一
出演
堀北真希/阿部力/木村多江/いしだあゆみ/新井浩文/佐藤正宏/梅垣義明
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