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「シン・ゴジラ」 2016

シン・ゴジラ

★★★★★

 

あらすじ

 突如現れた謎の生命体、ゴジラへの対応に苦慮する日本。シリーズ第29作。119分

 

感想

 ゴジラ映画ではあるが、どちらかというとその突如現れたゴジラに対して、日本はどう対処するのか、という問いをぶつけてくる映画。そのため、実際にゴジラが暴れるのは最初と2回目の上陸、そして最後だけ。その間はまるで日本の対応を窺うかのように息を潜めている。

 

 東日本震災を想起させる内容でもあるが、想定外の事態が起きたときに日本はどうするのか、というのが割とリアルに描かれている。目の前で起きていることよりも、法律や各省庁のしがらみが優先され、とにかく会議でいっこうに具体的な対処はとられず、被害は拡大していく。天災には必ず人災がセットでついてくる国。

 

 

 これまでの日本のパニック映画では、なぜか総理がリーダーシップを発揮し政府が毅然と対応するという、絶対そんなわけない、という描写をしていて不満だったが、この映画ではちゃんと頼りない感じで描かれていて現実味がある。ただ正直言うと、これでもまだちゃんとしているほうで、実際はもっとグダグダになるはずだとは思っているが。映画の中では総理はそれなりの方針は持っていたが、現実世界ではそれすらなく、ただ官僚の言われるままに動きそうだ。

 

 まぁゴジラが登場した場合の対策なんて考えていないほうが普通なので、仕方がない部分はあるわけだが。ただ、ゴジラはちゃんとリスク管理できているか、日本に問いかけ試練を与える神の存在のようにも見えた。2回目の上陸のときの、観音様のような佇まいは絶対意識している思う。

 

 日本のことなのに、国連に主導権を握られ彼らの決定に従わされるとか、アメリカの勝手な行動に文句も言えず追認するしかないとか、日本の現状について色々と考えさせられる内容でもある。

 

 最後はリーダーではなくはみ出し者たちの寄せ集め集団が、戦車や戦闘機ではなく列車や重機を使用して戦い、駆け引きではなく誠意の外交で外国の理解を得るという、日本らしさ全開の展開となっている。確かにそうなりそうではあるのだが、これからもそれでいいのか?と言われれば違うような気もする。

 

 それから登場人物たちの早口が印象的だったが、複雑な内容を早口でやり取りできてしまうほど、頭が良い人ばかりで国を動かしてるから良くないような気もしてきた。だからシステムが複雑になってしまう。そんな早口で言わなくてもいいように、誰でも理解できるようにシンプルな仕組みを作ることも大事なことなのかもしれない。

 

スタッフ/キャスト

総監督/脚本/編集 庵野秀明

 

監督/特技監督 樋口真嗣

 

出演 長谷川博己/竹野内豊/石原さとみ/高良健吾/市川実日子/高橋一生/津田寛治/余貴美子/平泉成/大杉漣/野村萬斎(モーションキャプチャ)/渡辺哲/中村育二/浜田晃/矢島健一/手塚とおる/嶋田久作/松尾諭/塚本晋也/野間口徹/鶴見辰吾/斎藤工/KREVA/ピエール瀧/前田敦子/光石研/三浦貴大/古田新太/モロ師岡/松尾スズキ/犬童一心/小出恵介

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音楽 鷺巣詩郎/伊福部昭

 

シン・ゴジラ

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シン・ゴジラ - Wikipedia

 

 

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