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「エンド・オブ・キングダム」 2016

エンド・オブ・キングダム(字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

  亡くなった英首相の葬儀が執り行われようとする中、大規模なテロが起こり、参列予定の各国首脳が次々と襲撃される。

 

 シリーズ第2作目。

 

感想

 前回のホワイトハウスもそうだが、今回のロンドンの各名所がそうされたように、壊しちゃ駄目でしょみたいな場所が、無残に破壊されてしまうのは見ごたえがある。爽快感というのとは違うのだが、壊れちゃいけないものが壊れてしまうような大事が起きているというか、目的のためには他の事には一切配慮しないという相手の本気さが伝わってくるというか。とにかく、大変なことが起きているというのが一瞬で理解できる。

 

 今回は各国首脳が襲撃されるということで、日本の首脳も襲撃されるか不安だったが、ちゃんと襲撃されていて?安心した。ただ他の首脳は余裕のある感じだったのに、何故か日本の首脳は渋滞に巻き込まれてイライラしていた。普通はVIPを優先するから周辺が渋滞になるのに、一般人扱いということなのか?

 

 

 参列に向かう米国大統領にシークレットサービスとして付き従い、襲撃された主人公。攻撃の手を休めないテロリスト側に次々と同僚たちが倒され、ついには大統領と二人きりになる。正直、圧倒的な武器で攻撃され、乗ってたヘリまで墜落したのに、生きてる大統領がすげーよ、という感想しか無いわけだが、そいう人間しかアメリカ大統領にはなれないということなのかもしれない。

 

 手加減しないテロリストに対して、主人公がさらに輪をかけて容赦ない行動をするのが気持ちいい。なるべく逮捕して司法の手に委ねるべきだとか、同じことをしたら相手と同レベルになってしまうとか、綺麗事は一切ない。怒りのままに行動する。大統領に「今の殺す必要あったか?」と聞かれて、平然と「ない」と言い切る主人公には笑ってしまった。

 

 テンポが良く勢いのある展開で、ダレることなく楽しめる映画。余計なヒューマニズムを紛れ込ませることなく、単純明快に敵を倒すことに集中している。それでいて、最後に民間人を巻き込む報復も厭わないアメリカの姿を見せることで、決してアメリカ側が100%正義なわけではないことも示唆しているのは、上手い終わらせ方だった。

 

 ちなみにこの映画はすでにシリーズ三作目の公開が決まっている。これまで「 エンド・オブ・ホワイトハウス(原題 Olympus Has Fallen)」「エンド・オブ・キングダム(原題 London Has Fallen)」と、原題とは関係のない邦題をつけてきているのだが、次はどんな邦題をつける気だろう。ベタに考えると「エンド・オブ・ザ・ワールド」だろうか。急にありきたりな感じがしてしまうが。原題は「Angel Has Fallen」だそう。

*次作の邦題は「エンド・オブ・ステイツ」になった。

 

スタッフ/キャスト

監督 ババク・ナジャフィ

 

製作/出演 ジェラルド・バトラー

 

出演 アーロン・エッカート/アロン・モニ・アブトゥブール/アンジェラ・バセット/ロバート・フォスター/ジャッキー・アール・ヘイリー/メリッサ・レオ/ラダ・ミッチェル/ショーン・オブライアン/ワリード・ズエイター/コリン・サーモン/アロン・モニ・アブトゥブール

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エンド・オブ・キングダム - Wikipedia

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