★★★☆☆
あらすじ
パリのホテルに籠もって小説を書く2作目以降はぱっとしない小説家と作家志望の若い女など、三組のカップルの姿が描かれる。138分。
感想
パリ、ローマ、ニューヨークと3つの都市のカップルが描かれる。だがあまり場所の違いは分からなかった。後から分かるが、これはあえてそうしていたと言えるだろう。
最初は3組のカップルの人生がいつかどこかで交錯するのだろうと思っていたのだが、見ているとどこかに引っかかりを覚え始める。それぞれのカップルの状況がどことなく似ているのだ。子供に関すること、男女間に流れる微妙な空気など。
その理由はラスト近くで明らかになってくる。正直最初はなんか奇妙だし、長いし、しんどいなと思っていたのだが、真相が見えた時は、一気に頭が回転し始めて、それまでどこか引っかかっていたシーンの謎解きが脳内で始まった。タイトルの「サード・パーソン(=三人称)」の意味も理解できる。
主人公は自分や相手の一部を取り出し、それに創作を加えて物語を生み出していく。きっと世の小説家たちも同様の事をしているのだろう。しかし、となるとどこまでがリアルで、どこからが創作なのか、その境界線は見る人によっていくつか意見は分かれそうだ。その点を意識して、もう一度最初からまたじっくり見てみたくなる。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/製作 ポール・ハギス
出演 リーアム・ニーソン/ミラ・クニス/エイドリアン・ブロディ/オリヴィア・ワイルド/ジェームズ・フランコ/キム・ベイシンガー/モラン・アティアス/マリア・ベロ/ローン・シャバノル/リッカルド・スカマルチョ