★★★☆☆
あらすじ
人質を殺し金を奪った誘拐犯を探すよう依頼された元刑事の私立探偵。原題は「A Walk Among the Tombstones」。
感想
過去に心の傷を抱え、どこか疲れた表情の私立探偵を演じるのはリーアム・ニーソンだ。こんな感じの役が多いのはなぜだろう。もともとが憂いを帯びた顔だからか。切ない顔をしながらも着実に犯人に近づいていく。
後ろめたさから警察に連絡ができない麻薬仲介人をターゲットにして、その妻や娘を誘拐して身代金を手に入れ、人質は殺してしまう犯人たち。カネ目当ての犯罪者というよりは、精神異常者のような気がするのだが、リーアム・ニーソン演じる私立探偵との取引で身を危険にさらしてまで身代金にこだわったのがよく分からなかった。彼らなら簡単に金は諦めて、人質を殺してしまいそうな気がする。
主人公がアル中から立ち直るために覚えた「アルコールから立ち直る12のステップ」が唱えられながらラストの事件は進行し、確かに効果的な瞬間はあったのだが、それ以外はあまりピンとこず、歩留まりが多くて効率が悪い感が半端なかった。ただでさえ12もステップがあるので冗長さがある。
基本的には面白かったのだが、いまいち詳細が良くわからない部分もあり、どこかスッキリしない気分も残った。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 スコット・フランク
製作 ダニー・デヴィート/マイケル・シャンバーグ/ステイシー・シェア/トビン・アームブラスト/ブライアン・オリヴァー
出演 リーアム・ニーソン/ダン・スティーヴンス/デヴィッド・ハーバー/ボイド・ホルブルック/ブライアン・“アストロ”・ブラッドリー/ラウラ・ビルン/オラフル・ダッリ・オラフソン/マーク・コンスエロス/セバスチャン・ロッシェ