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「カンフー・パンダ2」 2011

カンフー・パンダ2 (字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 選ばれし者として町の治安を守るカンフーの達人・パンダは、中国全土の支配を目論むクジャクを倒すため、仲間と共に敵の本拠地に乗り込む。

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感想

 中国全土の支配を企むクジャクとの対決を、主人公の出自の謎を絡めながら描いていく。主人公はパンダで、父親はガチョウという明らかに違和感のある親子の事情は、前作では匂わすだけで放置されたままだったが、今作ではそれをうまく活かした物語になっている。

 

 そして今回は、主人公が最初からカンフーの達人として登場するのでまどろっこしい前置き無しで小気味よいスタートが切れており、スッと物語に入っていける。前作ではいまいちキャラを活かし切れていなかった仲間たちとのコンビネーションもスムーズだ。敵との対決に向かって盛り上がっていく物語を楽しめた。コミカルパートもこなれており、初対面で気負う敵のボスを主人公がカジュアルにいなすシーンは笑えた。

 

 

 今回の敵はカンフーではなく、大砲を使って相手を圧倒しようとするクジャクだ。いくらカンフーが強くても銃などの火器にはかなわない、という命題は最近よく見かけるような気がするが、実写では出来なCGアニメならではの方法でそれに答えているのは見事だった。この世界観のなかでのリアリティがあった。

 

 前作からそうだったが、今作も相変わらず映像が美しい。また過去パートはアニメ、現在は3Dアニメと表現方法を使い分けるのも興味深かった。しかしパンダなんてどうやっても可愛くなってしまいそうなものなのに、全然可愛くないキャラクターに仕上げているのはよく考えるとすごい。だがきっとそれが良いのだろう。だからこそ、彼にシンパシーを感じるような気がする。

 

 主人公の師匠であるレッサーパンダは、もはやほぼヨーダだった。

 

 アクションシーンも見応えがあり、コミカルでもあり、しっかりとカンフー映画の醍醐味を感じられる映画になっている。

 

スタッフ/キャスト

監督 ジェニファー・ユー・ネルソン

 

製作総指揮 ギレルモ・デル・トロ

 

出演 ジャック・ブラック/アンジェリーナ・ジョリー/ゲイリー・オールドマン/セス・ローゲン/ルーシー・リュー/デヴィッド・クロス/ジェームズ・ホン/ミシェル・ヨー/ダニー・マクブライド/デニス・ヘイスバート/ジャン=クロード・ヴァン・ダム/ヴィクター・ガーバー/フレッド・タタショア/ローレン・トム/コンラッド・ヴァーノン

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音楽 ハンス・ジマー/ジョン・パウエル

 

カンフー・パンダ2 (字幕版)

カンフー・パンダ2 (字幕版)

  • ジャックの声 ブラック
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カンフー・パンダ2 - Wikipedia

 

 

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