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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ポリーmy love」 2004

ポリー・マイ・ラブ (字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 新婚旅行で妻に浮気されて怒って帰ってきた男は、新しい恋をスタートさせる。

 

感想

 結婚式のシーンから映画はスタートする。ベン・スティラー演じる新郎を待ち受けている新婦は、当然ヒロインのジェニファー・アニストンだろうという予想を裏切って、別の女性を登場させる演出は上手かった。主人公はこの女性に新婚旅行中に浮気され、怒って先に帰ってきたところでジェニファー・アニストン演じるヒロインと出会う。

 

 この映画は、リスクを恐れ無難を好む主人公が奔放なヒロインと恋に落ち、性格の違いを乗り越えて結ばれていく様子を面白おかしく描くラブコメディ、という事になっている。だが、主人公のキャラクターがしっかりと伝わるように描かれていないので、両者のギャップがあまり良く分からなかった。主人公の性格はセリフで説明されて初めてそう言われればそうかも、と思う程度で、そこまで極端なものとは思えなかった。

 

 

 それから主人公が極度の潔癖症というのもあまり伝わって来ず、それは潔癖症とか関係なく普通に誰だって嫌だろうという描写ばかりだった。ただこれに関しては、彼らが日本人とは衛生観念が違うからという可能性はある。バーに置いてある誰が食べてもいいナッツのくだりは、これを欧米の人が不衛生だと考えていないのだとしたら、そりぁコロナが爆発的に広がってしまうわけだ、と思ってしまった。

 

 コメディ部分に関しては下ネタや尾籠なネタが中心で、笑えるものもあったが引いてしまうものも多かった。そんな中で主人公がヒロインの家のトイレに籠もったシーンは、尾籠なネタではあったが、そんな事で神に祈っちゃう?と爆笑してしまった。主人公の代わりに会議に出たフィリップ・シーモア・ホフマン演じる友人も面白かったが、こちらは若干くどかった。そして物語が進むにつれてだんだんと笑いの量は少なくなっていってしまう。

 

 クライマックスは、クスっと笑わせながらも心温まる告白シーンで悪くなかった。ただ、全編を通してあまりヒロイン役のジェニファー・アニストンのキャラが魅力的ではなかったのが残念だ。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 ジョン・ハンバーグ

 

製作 マイケル・シャンバーグ/ステイシー・シェア/ダニー・デヴィート

 

出演 ベン・スティラー/ジェニファー・アニストン/アレック・ボールドウィン/デブラ・メッシング/ハンク・アザリア/ブライアン・ブラウン/ミッシー・パイル/マシ・オカ

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ポリーmy love - Wikipedia

 

 

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