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「ランボー ラスト・ブラッド」 2019

ランボー ラスト・ブラッド(字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 故郷で古い友人とその孫娘と共に暮らしていたランボー。ある日、メキシコの父親に会いに行った孫娘が行方不明となり、ランボーは捜索に向かう。「ランボー」シリーズ第5作目で完結編。

 

感想

 正直なところいまいち彼女との関係性が分からなかったのだが、娘のようにかわいがっていた少女がメキシコで消息を絶ち、ランボーが救出に向かうところから物語が始まる。慎重かつ大胆に、一気に敵の本拠地まで突き止めてしまうのは流石だったが、そのままの勢いで突撃し、あっさりとボコボコに返り討ちにされてしまったのはえっ⁉と驚いてしまった。勝算があってやっているのかと思ったのに、意外にもノープランだった。それに土壇場で情に訴えるとか、案外とナイーブだ。

 

 それでも殺されずに済むのがランボーのすごい所なのかもしれない。復活後は怒涛の勢いで再度少女を救出するために突き進む。この過程で、敵一味とは関係ない人間に対しても容赦なく、しかも躊躇することなく撲殺していくのは凄まじかった。たまたま居合わせて巻き込まれてしまった人間は気の毒としか言いようがない。だがランボーにすれば、最短距離で目的に到達するためには余計な配慮などしていられず、当然のことなのだろう。

 

 

 そして遂に目的を果たすもハッピーエンドとはならず、ハードな現実にランボーは怒りに燃える。復讐を果たすために、自宅を要塞化し敵を迎え撃つ準備を始めるのだが、アウェイに乗り込むのではなく、ホームで戦おうとするのはなんか違うな、という気がしてしまった。ランボーが居ても立ってもいられず怒り狂っているわけではなく、案外と冷静なことが伝わって来て、こちらの気分も若干冷めてしまう。

 

 だが、まず相手をおびき出すためにアウェイに乗り込んでいったランボーを見て、彼の意図が理解できたような気がした。別にアウェイだろうが敵を倒すことは簡単にできる。でも復讐のために敵にしっかりと後悔させてから殺すにはホームの方が好都合ということなのだろう。簡単に殺すこともできるのに、わざわざ自宅に招いてたっぷり恐怖を味わさせてから殺そうとするなんて、逆に言えばサービス精神豊富でホスピタリティーに溢れている。

 

 過激で残虐過ぎる描写が多かったが、アトラクション満載のホームでの戦いはなかなか面白かった。ラストもかなり強烈で、ランボーが悪魔のように恐ろしく感じなくもない。だがはるか昔の原始の時代の戦いはこんな感じだったのかもしれない。

 

 酷い目に遭った主人公がたった一人でマフィア組織に復讐を果たすと言うB級映画にはよくあるストーリーではあるが、なんせランボーだし、そこそこ面白かったしで、まあいいかという気分になる。

 

スタッフ/キャスト

監督 エイドリアン・グランバーグ

 

脚本/原案/出演 シルヴェスター・スタローン

 

出演 パス・ベガ/セルヒオ・ペリス=メンチェータ/オスカル・ハエナダ/アドリアナ・バラッザ/イヴェット・モンレアル/リック・ジンゲール/ルイス・マンディロア

 

音楽 ブライアン・タイラー

 

ランボー ラスト・ブラッド(字幕版)

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ランボー ラスト・ブラッド - Wikipedia

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