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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「サムサッカー」 2005

サムサッカー 17歳、フツーに心配な僕のミライ (字幕版)

 

★★★☆☆

 

あらすじ

 高校生になっても親指を吸う癖を辞められない少年。 

 

感想

 いい歳になっても親指を吸ってしまう高校生男子。なのだが、そんなに親指を吸うシーンが頻出するわけでも、それで恥ずかしい思いをしたというようなシーンも描かれないので、そんなに問題?と思ってしまわないでもない。

 

 ただ、両親のリアクションや周囲の反応を見ていると、本人だけではなく周囲にも問題はありそうだというのは分かってくる。家族間にも微妙な空気が流れている。

 

 

 そんな彼もADHDと診断され、薬物療法をすることによって良い方向に向かい始める。ぼんやりしていた頭が冴え、討論大会で州大会に出るほどになり、自信に満ち始める。

 

 ただ、飲んでる薬はドラッグとそんなに変わらないと指摘されて、薬を止めてしまったのは意外だった。討論大会で優勝できるということは、事前に色々と調査をしたりするからだろうから、自分の病気や飲んでる薬についてもちゃんと調べればいいだけだ。どんな人でも自分の事になると冷静な判断が下せなくなるということか。クラブをやめる時、顧問の先生に未熟な部分を次々と挙げられていったシーンは印象的だった。

 

 様々な体験をしながらも成長していく主人公。ちょっと普通ではないが、彼は彼で、彼なりの青春をしている。そんな彼を戸惑いながらも見守る家族。彼らも彼らなりに主人公に様々な思いを持っていたことが明らかになって、胸が熱くなる。中でも弟の殊勝な言葉がグッと来た。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 マイク・ミルズ

 

原作 Thumbsucker: A Novel

 

出演 ルー・テイラー・プッチ/ティルダ・スウィントン/ヴィンセント・ドノフリオ/キアヌ・リーヴス/ベンジャミン・ブラット/ケリ・ガーナー/ヴィンス・ヴォーン

 

サムサッカー - Wikipedia

 

 

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