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「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」 2017

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章

★☆☆☆☆

 

あらすじ

 新たな町にやって来た転校生は、通学途中に不良に絡まれるが、不思議な能力を持つ同級生の東方仗助に助けられる。119分。

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感想

 人気漫画の実写化映画だ。だが、主人公らのコスプレしているかのような出で立ちに、いきなり萎えてしまった。それでも振り切ってやってくれれば気にならなくなるものだが、伊勢谷友介演じる空条承太郎を見たらもう無理だった。ただこれくらいやらないと原作ファンが怒ったりするのだろうから厄介ではある。

 

 特殊能力であるスタンド使いの高校生が主人公、その同級生がセリフ回しとなって物語は進行していく。主人公らの人間関係、スタンドとは何か?といった導入部分は、それらへの関心で見ていられる。だがそれが終わると、それで彼らは何をしているの?何で戦っているの?と、疑問が頭の中を占めはじめる。

 

 

 そもそものきっかけとなった山田孝之演じる男が主人公一家を狙った理由がよく分からない。そして攻撃してくる彼と主人公が戦うのは分かるとして、その後の、彼を生み出した岡田将生演じるラスボスと戦う理由はまたよく分からない。一応どれもそれらしき理由がないこともないのだが、どれも薄っぺらい。

 

 特にラスボスとの戦いは、敵の親を討つみたいな話で、加害者の両親は責められるべきなのか?みたいな感じになってしまっている。ラスボス自体も特に主人公を狙って倒そうとしていたわけではないので、とばっちり感がある。両者の戦う理由が希薄

で、全くテンションが上がらない。

 

 そして冷めた気持ちで我慢して見ていたら、ラスボスが父親がどうのこうのと言い始めるものだから、お前の父親なんて知らんがなと腹が立ってしまった。もはや何がどうなろうと、どうでもいい心境になっていた。

 

 この物語の特徴である特殊能力「スタンド」は、小っちゃい軍隊の描写は面白かったが、それ以外は分かりづらいだけで何なら邪魔な要素にすらなっていた。もういっそのこと「スタンド」は無しにして、普通のヤンキー映画にすればいいのにと思ってしまった。

 

 もともと実写化は難しそうな作品だったのでハードル低めで見始めたのだが、それでも耐えがたかった。そんな映画の中で、一番面白いのはシリーズ化する気満々の映画タイトルだろう。どこに勝算があったのだ?お前は旧日本軍か、とツッコみたくなる。

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スタッフ/キャスト

監督 三池崇史

 

原作 ジョジョの奇妙な冒険 18 Part4 ダイヤモンドは砕けない 1 (集英社文庫(コミック版))


出演 山﨑賢人/神木隆之介/小松菜奈/新田真剣佑/伊勢谷友介/観月ありさ

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ダイヤモンドは砕けない - Wikipedia

 

 

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