★★★☆☆
あらすじ
雪のため空港で一夜を過ごすことになってしまった、しがない会社員の男が、富豪の老人と知り合い教えを受ける。
感想
男が老人と会話をすることで、仕事、人生に関わることを学んでいくという寓話的な内容。正直、こういうタイプの本というのは、示唆する内容を読み取れるかどうか試されているようで苦手なのだが、言わんとする事は理解できた気がする。
自分の境遇に不安や不満ばかりを募らせるのではなく、まずは今いる境遇を見つめ直し、出来そうなことから試していく。何をしても仕方がないと諦めたら、もう何も変わらない日々を繰り返すだけになってしまう。
何かをやってみて、それがろくでもないアイデアだとわかったとき、きみはもとの場所に戻ることは絶対にない。必ず、何かを学ぶからだ。
p88
色々と試してくことで、目の前にいくらでも転がっているチャンスに気づき、掴めるようになる。そしてトライを繰り返すことで、周りも変化し、新たな試みの材料が増えていくという好循環が生まれていく。要は気の持ちようで、同じことをしても、その後は随分と変わっていく。
環境なんて言い訳でしかない。だけど、あまりにもひどい環境なら、まずは環境を変える努力をしたほうが良いと思う。どうせなら自分が頑張ろうと思える環境に。
著者
デイル・ドーテン
登場する作品
Where There's a Will There's an "A": How to Get Better Grades in College