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「スカイスクレイパー」 2018

スカイスクレイパー (字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 任務中の事故で片足を失った元FBI捜査官は、退職後に世界一の超高層ビルのセキュリティ監査を任されるが、ビル火災が発生し、巻き込まれた家族の救出に向かう。

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感想

 武装集団の手により火災が発生した世界一の超高層ビルで、元FBI捜査官の主人公が、たった一人で取り残された家族の救出に向かう。どことなく「ダイハード」を思わせるようなストーリーだ。

 

 犯人らは255階建てビルの96階で火事を起こして上階部分を孤立させるのだが、そこに主人公が乗り込む場面はすごかった。隣の建物から建設用クレーンのマストをよじ登り、そこからビル内に飛び移る。まず、何階分だか分からないが、階段でもきつそうな高さのマストを腕力でよじ登るのが超人的だし、信じられないくらいの距離を飛ぶ。いやいや嘘だろ?と思わず笑ってしまった。

 

 

 こんな風にこの映画では随所で無理目なアクションが繰り広げられる。ツッコミどころ満載なのだが、それを承知の上でやっているような雰囲気がある。包帯代わりにしたり、外壁に張り付くために使ったりと、アメリカ人のダクトテープに対する絶対の信頼ぶりをネタにしているところなどは、これは皆でワイワイとツッコみながら楽しむ映画ですよと言われているような気がした。こんなのあり得ないと指摘しても、真っ赤な顔で反論されることはなく、でしょ?とニヤリとされそうだ。

 

 その他にも、こんな最新のビルなのに導線が一つしかない場所がある設計はどうなの?とか、何も事情も知らないくせに熱狂している大衆がなんかムカつくとか、気になる点はある。だが物語の組み立て自体はしっかりしていて、ストレスなく見ることができる。ドウェイン・ジョンソンのいつものアクションも見応えがあり、奥さんも元軍医なので頼もしい。高所恐怖症だと見ていられないようなスリル溢れる映像もあって、ダレることなく最後まで程よいテンションが保たれている。

 

 クライマックスは、「燃えよドラゴン」の鏡の間を思わせるような場所での対決となって、盛り上がる。全体的に敵が呆気なくやられてしまいがちなのが物足りないが、大らかな気持ちで見られるなら存分に楽しめる娯楽作だ。皆でワイワイと見るのも良さそうだ。

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スタッフ/キャスト

監督/脚本/製作 ローソン・マーシャル・サーバー

 

製作/出演 ドウェイン・ジョンソン

 

出演 ネーヴ・キャンベル/チン・ハン/ローランド・ムーラー/ノア・テイラー/バイロン・マン/パブロ・シュレイバー/ハンナ・クィンリヴァン/ケヴィン・ランキン/マット・オリアリー/ツィ・マー

 

スカイスクレイパー (映画) - Wikipedia

 

 

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