BookCites

個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「映画 鈴木先生」 2013 

映画 鈴木先生

★★★★☆

 

 勉強はできるがあまり積極的ではない生徒が、突然生徒会の選挙に立候補すると言い出し、訝る担任教師。

 

 不良や問題児を相手にするこれまでの熱血教師ものなら、その他大勢という扱いになっていた普通の生徒たちが、メインになっている事に新しさを感じる。彼らにだって個性はある。そして教師も聖人君子ではなく、妄想したり悩んだり迷ったりしているというのもリアリティがある。

 

 こうやって学校教師ものという定番ジャンルもアップデートされていく。でもきっとこういうのは社会に出た人間がいろいろ経験し、こんな教師がいたら良かったのに、という願望を描いているので、社会に出ていない実際の教師たちは未だに問題を起こす生徒に多くのリソースを割いているのだろう。まぁ、学校も社会ではあるのだが。

 

 教師が生徒たちへかける言葉はなかなか説得力があって感心してしまう。彼らを見守る姿も真摯で良い先生だなって素直に思う。でも、これはテレビドラマの時に描かれたのかもしれないが、両者に信頼関係が出来ているから成立することだ。冷めているように見える生徒も結局、熱い部分を見せている。教師を信頼せず、無気力になっている生徒のほうがリアリティがあるような気はしてしまう。

 

 それから卒業生がやって来て事件を起こすが、明らかな犯罪行為をされたわけでもないのに、いつまで経っても学校を恨んでいる人間はそれ自体、駄目な気がする。そのあたりはラストの振りになっているのかもしれないが。というか、隙だらけなんだから、土屋太鳳逃げろよって何度も思ってしまった。

 

 教師がありがたい言葉をかけるのではなく、生徒に慰められて終わるのも新しい感じがした。ドラマを見てなくても普通に楽しめる映画。

 

監督 河合勇人

 

原作

鈴木先生 全11巻 完結セット (アクションコミックス)

鈴木先生 全11巻 完結セット (アクションコミックス)

 

 

出演 長谷川博己田畑智子/でんでん/富田靖子臼田あさ美/土屋太鳳/松岡茉優風間俊介/浜野謙太/窪田正孝

 

音楽 大友良英

 

映画 鈴木先生

映画 鈴木先生

 

鈴木先生 - Wikipedia

 

 

bookcites.hatenadiary.com

bookcites.hatenadiary.com