★★★★☆
あらすじ
憧れの悪党グループの元メンバーに連れ去られた怪盗グルーの行方を追うミニオンズ。
原題は「Minions: The Rise of Gru」。シリーズ第2作目。88分。
感想
まだ少年の怪盗グルーが連れ去られ、ミニオンズが救出に向かう物語だ。前作同様に三匹のミニオンがメインとなって活躍する。これまではどこかでたくさんのミニオンたちがわちゃわちゃするシーンを期待してしまい、物足りなさを感じるところがあったが、今回はそんなことはなかった。
前作でその設定に慣れて、ミニオンの群れとしか認識していなかったのが、それぞれのキャラが見えるようになってきたのも大きいだろう。そうなるような演出が施されている。単純にこの三匹の物語として楽しめた。
今回は、この三匹のミニオンが、ボスの監禁されているサンフランシスコへと向かい、最後に敵と戦うという分かりやすい冒険のストーリーだ。登場する人物やキャラも前作ほど多くなく、スッキリとしている。また、三匹とは別に行動する一匹のミニオンが登場し、いいアクセントになっている。
これらがコミカルに描かれていくのだが、そのどれもが面白かった。ミニオンズのチャップリン的なドタバタな動きも楽しいし、何を喋っているのか分からないのになんとなく言ってる事ややろうとしている事が伝わってくるのも可笑しい。この感覚は、猫や犬の動物動画を見ている感覚に近いかもしれない。気が付けばニコニコしながら彼らを見つめている。
クライマックスは、悪党軍団との派手な対決で盛り上がる。カンフー修行で強くなったミニオンズと同じように、師匠の教えを受け、憧れだった悪党グループを倒す少年グルーの成長物語にもなっていて、見るものに勇気と元気を与えてくれる。コンパクトにまとまったエンタメ作品だ。
スタッフ/キャスト
監督 カイル・バルダ
製作 クリス・メレダンドリ/ジャネット・ヒーリー/クリス・ルノー
出演 ピエール・コフィン/スティーヴ・カレル/タラジ・P・ヘンソン/ミシェル・ヨー/RZA/ジャン=クロード・ヴァン・ダム/ルーシー・ローレス/ドルフ・ラングレン/ダニー・トレホ/ラッセル・ブランド/ジュリー・アンドリュース/アラン・アーキン/ジミー・O・ヤン/ケビン・マイケル・リチャードソン/ジョン・ディマジオ/ウィル・アーネット/スティーヴ・クーガン
音楽 ヘイター・ペレイラ
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