★★☆☆☆
内容
喜劇王・チャールズ・チャップリンの伝記映画。
感想
チャップリンの生い立ちから描かれていくのだが、それぞれのエピソードがすべてブツ切りになっていてつながっていない。
突然コメディの才能を見せるし、突然スターになっている。幼少のころからその才能の片鱗を見せていたとか、映画スターとして成功するまでにどんな苦労があったとか、そういったシーンがまったくない。しかも、各エピソード自体も中途半端で大事なところは描かれておらず、常に中途半端。
チャップリンの自伝を元にしているということなので、もしかしたらチャップリン自身が語りたくなかったと言う事なのかもしれないし、作品で判断してもらえればそれでいい、と言うことなのかもしれない。
無声映画の時代からトーキーの時代へと移り変わろうとしているときに、無声映画へのこだわりを見せたチャップリンのその理由がなるほどと思った。今なら全編日本語でハリウッドスターが映画を撮るみたいなものだろう。確かに片言の日本語でずっとトム・クルーズが喋ってたら魔法は消える。
それから、徹底して十代の少女と何度も結婚しているチャップリンはある意味すごい。
チャップリンの映画を改めてちゃんと見てみたいという気持ちにはなったが、結構豪華なキャストを揃えてこの出来は相当残念だ。
スタッフ/キャスト
監督/製作 リチャード・アッテンボロー
脚本 ウィリアム・ボイド/ブライアン・フォーブス/ウィリアム・ゴールドマン
出演 ロバート・ダウニー・Jr/ジェラルディン・チャップリン/ダン・エイクロイド/モイラー・ケリー/ケヴィン・クライン/ダイアン・レイン/ナンシー・トラヴィス/ジェームズ・ウッズ/ケヴィン・ダン/ミラ・ジョヴォヴィッチ/デボラ・ムーア/ペネロープ・アン・ミラー/ジョン・ソウ/マリサ・トメイ/デイヴィッド・ドゥカヴニー/マリア・ピティロ
音楽 ジョン・バリー
登場する人物
チャーリー・チャップリン/ハンナ・チャップリン/マック・セネット/ウーナ・オニール/ジョン・エドガー・フーヴァー/エドナ・パーヴァイアンス/シドニー・チャップリン/メーベル・ノーマンド