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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「マンハッタン」 1979

マンハッタン

★★★★☆

 

あらすじ

 テレビの作家をする42歳の男は、17歳の少女と付き合っていたが、既婚の友人と付き合う女性に恋心を抱いてしまう。 

 

感想

 主人公のモノローグから始まる、映像はモノクロだ。途中でカラーに切り替わるのかなと思ったが、そのままずっとモノクロのままだった。ただ、そのモノローグで語られるように、猥雑で喧騒に満ちたニューヨークの街はモノクロが良く似合う。どの映像を切り取っても、そのまま飾っておけるような魅力的な画ばかりだ。

 

 主人公が離婚歴2回で、友人は結婚しているのに恋人がいるとか、都会的というか、ウディ・アレンらしさのある複雑な設定だ。そんな中でも一番気になるのは42歳の主人公が17歳の少女と付き合っているということだろう。

 

 

 ちょっとギョッとしてしまうが、少し時代は遡るが映画「ロリータ」があったり、チャップリンが16歳の少女と結婚したりしているので、そんなに当時は違和感がないのかもしれない。日本では今でも16歳で結婚できるわけで、それぐらいの年齢で結婚するのが普通だった時代もあったということか。友人たちのリアクションも特に驚きはないので、この設定に慣れるしかない。

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 主人公が少女の将来を考えて長くは付き合うべきではないと説得したり、友人の恋人に惹かれてしまったりする様子が、コミカルな出来事やセリフをはさみながら繰り広げられる。モノクロならではの美しいシーンがあったり、オーソドックスな音楽だったりで、往年の名画の様な雰囲気がある。エンディングもそんな感じでとても雰囲気があった。唯一違うのは、セリフの量が桁違いに多いという事か。

 

 古い映画で、最初にウディ・アレンが登場した時に若い、と思ったのだがそれでも既に40代。そう考えると人生は若くない時の方が長いのだなとしみじみとしてしまった。例の名言のように、残りの人生で今が一番若いと思いながら生きていくのが良さそうだ。それから若いメリル・ストリープは、ちょっと近寄りがたい様な冷酷さを感じる佇まいだった。これは役作りなのだろうか。

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スタッフ/キャスト

監督/脚本/出演

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出演

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マリエル・ヘミングウェイ/マイケル・マーフィー

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音楽    ジョージ・ガーシュウィン

 

撮影 ゴードン・ウィリス

 

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  • ウディ・アレン
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マンハッタン (映画) - Wikipedia

 

 

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