★★★☆☆
あらすじ
冤罪で投獄された友人を助けるために、マルセイユに向かった男。
感想
マルセイユに向かったジャン=ポール・ベルモンド演じる男が、当然のように前フリ無しで既に黒幕の女を落としているところが、なんとも彼らしい。彼ならではの説得力。本当ならどうやって近付いて、そういう仲になったのか描いてほしいところだが、なぜか彼なら想像できてしまう。
ただこの映画の中でジャン=ポール・ベルモンド演じる主人公はどうにも締りが悪い。タフぶって不遜な態度だが、仲間は助けられないし、本人も撃たれて負傷するし、投獄した友人を助けるどころか自分も投獄されてしまう。
友人にとっては付き合ってもらっているだけの、もしかしたらウザい存在のようにも見えてしまう。挙句、最終的にはその友人にも愛想を尽かしてしまうし。確かに現実世界で考えたらそういうことはありがちだと思えるが。
刑期短縮のために従事した地雷除去シーンの緊張感は、なかなかだった。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 ジャン・ベッケル
脚本 ジョゼ・ジョヴァンニ
出演
クリスティーネ・カウフマン/ピエール・ヴァネック/ベアトリス・アルタリバ/マリオ・ダヴィド/アンリ・ヴィルロジュー
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