★★★☆☆
内容
ジョン・レノンへのインタビューなどを基に構成されたドキュメンタリー。
感想
ジョンの没後に作成された映画なので、映像やジョン自身のナレーションというかインタビュー音声も寄せ集め感が否めないが、自宅に訪れたファンへの応対やレコーディングの様子など貴重な映像も見られる。
ジョンを語る上で欠かせないのはオノ・ヨーコの存在だ。突き詰めれば人は誰かに影響を受けながら生きているわけだが、彼女がジョンに多大なる影響を与えていることがよく分かる。彼女がいたから「イマジン」という名曲も生まれたし、彼女がいたから反戦のメッセージを強く訴えることになったのだろう。
しかし、もしオノ・ヨーコがジョンの人生に現れなかったらジョンはどんな曲を作っていたのだろうとふと思った。というのも、彼女と距離を置いて過ごした期間のジョンがとても生き生きとして見えたからだ。まるで高校生の悪ガキのように無邪気にはしゃいでいた。
もしかしたらよくある成功物語の結末のように、自分を見失い堕落してしまっていたかもしれないし、また別の名曲を生んでいたのかもしれない。ジョンとオノ・ヨーコが出会わなければ、と考えると、つくづく人との出会いというのは不思議なものだな、と思わずにはいられない。その人と出会ったことで人生が決まるということもあるのだなと。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 アンドリュー・ソルト
出演 ジョン・レノン/オノ・ヨーコ/デヴィッド・ボウイ/ポール・マッカートニー/リンゴ・スター/ジュリアン・レノン/ショーン・レノン
登場する作品
登場する人物