★★★★☆
あらすじ
主人公の所属する大学の研究室に、北海道から来た女性が加わる。
感想
一言で言ってしまえば不倫の話になるのだが、そういった話にありがちな、どこか後ろめたいような雰囲気があまりなく、そう言ってしまうのがなんだか間違っているような気すらする。それはきっと主人公が彼女のことしか気にしてないからなのだろう。その旦那に対して何かしようという気がない。自分勝手、よく言えば純粋。
でも不倫の話はどの立場をとるかで捉え方は変わってしまうだろう。旦那の立場に立つか、主人公の立場に立つか。それとも彼女の立場に立つか。勿論、旦那の立場が一番嫌だが。
この小説がじっとりとした話になっていないのは、主人公達の会話が面白いからだろう。そのやり取りが微笑ましい。
著者