★★★☆☆
内容
2008年に発表された短編の中から選ばれた22人の作家の短編アンソロジー。
感想
短編だからと一気に読もうとするとかなり疲れる。やっぱり短編は1日一作品ずつゆっくり楽しむぐらいの余裕がないと。しかもいろいろな作家が書いたものだから文体とかが違うわけで、リズムが一定でなく調子も狂う。
伊坂幸太郎は良かった。何かあるなと思わせつつ最後までその何かがわからなかった。こういうのは途中で落ちがわかると一気に醒めるものなので。
聞いたことのある名前の作家は、それぞれらしさのある作品。安定感を感じた。知らなかった作家の中では特にこれといった、名前を覚えておこうとか他の作品を読みたいなと思わせるようなものは無かった。
著者
浅田次郎/伊集院静/唯川恵/高村薫/森絵都/久保寺健彦/新野哲也/小路幸也/福澤徹三/今野敏/鈴木光司/高橋克彦/藤田雅矢/恩田陸/古処誠二/石田衣良/江國香織/あさのあつこ/大沢在昌/吉川良太郎
編 日本文藝家協会