★★★★☆
あらすじ
娘を殺された夫婦が、犯人への復讐を企てる。「死神の精度」の続編。
感想
死神がいる時点で主人公がほぼ死ぬということが分かっていて、それでいて死ぬ日が決まっているので、それまでは死なないということも分かっている、という仕組みが面白い。
そして調査のために近くにいて、主人公たちの行動に影響を与えるが、その結果にはたいして興味が無い死神の存在が、とぼけた空気を作り出している。
世の中には絶対に気持ちを共有できない人がいて、その他の人たちを脅かしている。そんな人間にどう対処すればいいのか、危害を加えられた時はどうするべきか、色々考えさせられる。そしてそれを暗く重い雰囲気ではなく、軽やかに描いているのが著者のすごい所。一気に読んでしまった。
主人公たちに思い通りの復讐を果たさせて欲しかったが、そうはさせないところも著者らしい。
著者
登場する作品
登場する人物
パスカル
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