★★☆☆☆
海の家のバイトでひと夏を過ごした仲間たちが、クリスマスイブの夜に再び集まる。
笑うべきか、笑わないべきか非常に迷う微妙なライン。こんなことで悩むこと自体、素直に楽しめてない証拠ではあるのだが。
冬の海の家を舞台にしたほぼ密室劇。こういうシチュエーションだと役者の演技力が分かり易い。山田孝之はあれでいいのだろうか。ジョージ・ルーカスのようにあごひげのラインで顔の輪郭を誤魔化しているけど。ランニング姿がだらしなく映る。
一人の女性を巡る争いが展開され、やがて男たちはその中の一人に挑戦する権利を譲るのだが、その決断も意味が分からない。遠く海外に行ってしまう者、そしてもうすぐ死んでしまうかもしれない者に挑戦権を与えようとする。それって告白される女性の側から見たら最初に選択肢から外れる順番かと。なんで両想いになったとしても、すぐに離れ離れになる可能性が高い男と付き合わなければいけないのって。
不治の病をオチに持ってくるところもひく。安易というか卑怯というか。
監督/脚本 福田雄一
出演