3部作の最後の作品。C-3POがイウォーク族にこれまでの経緯を話すシーンがうまい。焚き火を囲みまるで語り継がれてきた神話を話すような雰囲気。イウォークの言葉で語るため具体的にC-3POが何を語っているのかは分からない。かろうじてハン・ソロ等の固有名詞とC-3POのボディーランゲージから推測できるのみ。この構図が秀逸。
具体的な言葉で語られているわけではないので、それぞれの頭の中で聞き取れた固有名詞と理解できたボディランゲージで再構成するしかない。その結果、何か自分で作り上げたオリジナルで特別な神話を観ている様な気分にさせる。もちろんクライマックスを前にこの三部作を振り返るおさらいの機能も果たす。
こんなに人気の出た作品なのに、単純に分かりやすく悪役であるダース・ベイダーと決闘し勝利を得るといったストーリにしなかったのもすごい。あんな深みのある結末なんて。それが逆に今でも人を惹きつける要素でもあるのだろうが。
帝国軍と戦っている最中、ついさっきまで共に戦っていた仲間が死んでしまって途方に暮れてしまうイウォークのシーンは心に残る。こういったいわゆる端役まで丁寧に描いていることも人気の理由だし、キャラクター商品が売れまくる秘訣なんだろうな。
監督 リチャード・マーカンド
出演
マーク・ハミル / キャリー・フィッシャー
スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還 - Wikipedia
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