★★★☆☆
あらすじ
買い物中毒の女性記者が、借金に追われながらもファッション雑誌で働くことを夢見る。
感想
終始主人公は借金取りに追われて怯えているのだが、正直あまり怖く感じない。借金取りは確かにしつこく電話してくるし、会社に押し掛けたりして鬱陶しいが、甘いというか。アメリカは法的手段になかなか出ないのかと疑ってしまう。適当に言い訳すればかなり大目に見てくれるのだな、と。
彼女は多額の借金を隠して働き、男とも付き合い始める。そして借金を隠していることに引け目に感じ、付き合っている男に何度も正直に打ち明けようとする。だが、打ち明けたところでどんな解決方法があるのだろうか。男に肩代わりを頼むとかそれくらいしか思いつかない。多分そんな肩代わりなんて期待してないだろうし、だとしたらあまり意味がない気もする。
主人公は買い物にまつわる鋭い考察をコラムに書くことで、世間にインパクトを与えることになるのだが、映画の中ではその内容には深く触れられていなかった。それを紹介することで、たいしたことないなと思われてしまう危険もあるわけだが、どうせなら庶民の目から見た痛烈な経済活動への批判をもっと披露してほしかった。それがほとんどないのに、テレビに出たり本を出版するほどの話題になっていると言われても、あまり伝わらなかった。
スタッフ/キャスト
監督 P・J・ホーガン
原作 レベッカのお買いもの日記 1 (ヴィレッジブックス S キ 1-1)
製作 ジェリー・ブラッカイマー
出演 アイラ・フィッシャー/ヒュー・ダンシー/クリステン・リッター/ジョーン・キューザック/ジョン・グッドマン/ジョン・リスゴー/クリスティン・スコット・トーマス/レスリー・ビブ/リン・レッドグレイヴ/ジュリー・ハガティ/フレッド・アーミセン