★★★☆☆
あらすじ
武田信玄の死を秘すため、影武者が置かれる。
カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作。
感想
エンターテイメント要素は薄いが、合戦の映像は迫力がある。一人ひとりの戦いというよりは集団のぶつかり合いだ。鎧で馬に乗り、幟をはためかせる武者の集団は格好いい。ジョージ・ルーカスがスターウォーズで真似するのも分かる。
しかし黒澤明は武田信玄に思い入れがあったのだろうか。それとも偉大すぎた信玄が死後も影響を与え続け、やがては武田家を滅ぼしてしまったことに関心があったのか。
信玄が追放した父親の信虎が、その後も武田家とそれなりのつながりがあったのが意外だった。
大将を守るために命を投げ出す部下や、合戦で儚く死んでいくものたちへの眼差しも忘れない所が黒澤明らしかった。そしてやっぱり勝新太郎が演じていたら、どうなっていたのだろうと考えてしまう。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/製作/編集
脚本 井手雅人
外国版プロデューサー フランシス・フォード・コッポラ/ジョージ・ルーカス
監督部チーフ 本多猪四郎
出演 仲代達矢/山崎努/萩原健一/根津甚八/大滝秀治/隆大介/桃井かおり/倍賞美津子/室田日出男/阿藤海/志村喬/藤原釜足
登場する人物
武田信玄/武田信廉/諏訪勝頼/山縣昌景/織田信長/徳川家康/於ゆうの方/馬場信春/内藤昌豊/跡部大炊助/原昌胤/小山田信茂/高坂弾正/武田竹丸/森蘭丸/丹羽長秀/酒井忠次/石川数正/本多平八郎/上杉謙信