★★★☆☆
あらすじ
自分の結婚式で不安定な行動をとる女。
感想
映画スタートとともに紙芝居のような静止した絵画的カットのシーンが続く。思ってたよりもそれが長かったので、もしかしてこのまま終わりまで続くのか、と不安になってしまった。「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ドッグヴィル」のラース・フォン・トリアーならやりかねない、そう思わせる監督だ。
結婚式というハレの場で情緒不安定な言動を繰り返していた妹に対して、苛立ちを時々見せながらも甲斐甲斐しく世話をする姉。やがて地球に惑星が近づき人類の危機に直面すると、妹はまるで平常心を取り戻したかのように冷静になり、姉は取り乱し始め、その立場が逆になってしまうのが興味深い。
冒頭の絵画的シーンが物語を暗示していたことに途中で気付いて、もう一度見直したくなる。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 ラース・フォン・トリアー
出演 キルスティン・ダンスト/シャルロット・ゲンズブール/キーファー・サザーランド/アレクサンダー・スカルスガルド/ブラディ・コーベット/シャーロット・ランプリング/イェスパー・クリステンセン/ジョン・ハート/ステラン・スカルスガルド/ウド・キア