★★★★☆
あらすじ
ガリ勉だった中学生は、あることをきっかけに不良になり、仲間とともに他校との喧嘩に明け暮れる。
感想
こういうヤンキーもので定番の、他校との喧嘩は何の意味があるのだろうか。喧嘩して勝ったところで何の意味もなくない?と思ってしまうのだが、それを言ったら部活も一緒だ。勝った所で特に意味はない。部活と思えばいいのかと、少し理解できた気になった。たまにプロになる人がいるのも含めて似ている。
そして、思春期で無駄にパワーが有り余っているこの年代には、部活的なものが必要なんだなと思わせる松田翔太の演技。ファッションで不良をやっているのではなく、初期衝動に突き動かされているのが伝わってくる。エンディングで流れるクロマニヨンズの曲もよく合っている。
新垣結衣は男臭い映画を中和するために投入されているが、ただそれだけの役割だ。色々あるがそこら辺はあまり丁寧に描かれていない。
古き良き昭和の話だなと思っていると、現実世界の田舎では未だにこの文化が根強く残っていたりしてビビったりする。ただ、滅びそうな文化であることは間違いないので、そろそろ無形文化財への登録を検討してもいいのかもしれない。
スタッフ/キャスト
監督 隅田靖
原作 ワルボロ (幻冬舎文庫)
出演 松田翔太/新垣結衣/福士誠治/城田優/仲村トオル/仁科貴/戸田恵子/塩見三省/温水洋一/ピエール瀧*
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*友情出演
音楽 鮎川誠/遠藤幹雄