★★★☆☆
あらすじ
郵便局強盗で収監された男は、刑務所内で暴れることに生きがいを見出す。実話を基にした物語。タイトルは主人公がその分身であると主張している俳優チャールズ・ブロンソンから。
感想
イギリスで最も有名な囚人らしいが、犯した罪としては郵便局強盗と宝石強盗だけで、犯罪者としては極悪非道というほどではなかったりする。刑務所内で暴れるだけなら一般に迷惑をかける訳でもなく、刑務官にも良い訓練になって、まぁ別にいいのかなと思わなくはない。
しかしこの主人公は何か不満があるから暴れている、というわけではないのが不思議な所。時に人質を取って立て籠もったりするが、どんな要求があるのか尋ねられても曖昧な返事を返すだけ。刑務官らが突入してくるのをただひたすら待っている。これはもう一種のスポーツやゲームのようなものなのかもしれない。次第に微笑ましくすら見えてくる。
主人公が名乗っている名前のもととなった俳優のチャールズ・ブロンソンについて所長に説明する時に、刑務官たちが若干熱くなっているのが面白かった。え、あの「狼よさらば」ですよ、知らないんですか?みたいな。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 ニコラス・ウィンディング・レフン
製作総指揮 スザンヌ・アリザート/サイモン・フォーセット/ニック・ラヴ/ポール・マーティン/ロブ・モーガン/アラン・ニブロ/ケイト・オグボーン/ジェームズ・リチャードソン/ソー・シーグルヨンソン
出演 トム・ハーディ/マット・キング/ジェームズ・ランス/アマンダ・バートン/ケリー・アダムス