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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「黒い家」 1999

黒い家

★★★★☆

 

あらすじ

 顧客に呼び出された訪問先で、その息子の自殺の第一発見者に仕立て上げられた保険会社社員が、保険金の支払いを執拗に迫られる。

 

感想

 西村雅彦演じる何を考えているのかわからない、挙動不審ないつも体が揺れている男と、大竹しのぶ演じる話が伝わらなさそうな、感情の見えない無表情な女。二人共ヤバそうな雰囲気を全開にしている。しかし、保険会社もこういう人たちばかりを相手にしなければいけないから大変だ。

 

 この保険金詐欺の二人のうち、男を緑、女を黄色で表現したり、快晴でもどんよりとして見えるどこか陰鬱な映像だったり、心がざわざわして不安を感じるような構図を使ったりと、いろいろと映像表現が凝っていて、なかなか面白い。ボーリングのボールが飛んでくるシーンも印象的でよかった。

 

 

 そして、犯人の女を演じる大竹しのぶが怖すぎて、主人公が追い詰められていくスリルは、まるでハリウッド映画を見ているようなサスペンス感だった。ただ、内野聖陽演じる主人公がなぜか自宅侵入されても警察に頼らなかったり、無意味に消火器を使ったりと、謎の行動を取るのが解せなくて、少し冷める部分もないわけでもなかったが、一定レベルの緊迫感は保たれていた。

 

 ラストは犯人を警察に渡せばいいのにと思ったが、主人公がすべてを解決しようとするこの結末も、ハリウッド映画っぽく感じた理由なのかもしれない。

 

スタッフ/キャスト

監督

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脚本 大森寿美男

 

原作 黒い家 (角川ホラー文庫)

 

出演 内野聖陽

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西村雅彦/田中美里/石橋蓮司/小林薫/伊藤克信/鷲尾真知子/貴志祐介/山崎まさよし

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黒い家

黒い家

 

黒い家 - Wikipedia

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