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「ハングリー・ラビット」 2012

ハングリー・ラビット(字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 妻が襲われ悲嘆に暮れる夫に、謎の組織が犯人の殺害を持ちかける。

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感想

 謎の私刑組織に頼ってしまったばかりに、事件に巻き込まれてしまった主人公。見返りに組織への協力を強要される。タダほど高いものは無いという見本のような展開だ。ヤクザのやり口。

 

 ただ元々は、法に頼っても納得できる裁きが下されない不満から結成された正義のための組織だ。その正義が暴走した、というのはよくあることだが、それで元々の被害者やその身内が苦しんだり、果てには殺されそうになったりまでするのはなんか納得がいかない。

 

 

 それにしても身内が被害にあった人が多すぎる。アメリカ社会がこれにリアルを感じてしまっているのなら、その事自体に闇を感じてしまう。公権力が信頼できず、それぞれが正義を叫んで、互いに争っている。

 

 映画的には、もうちょっと悪役になっているガイ・ピアース演じる組織の人間の正義感を丁寧に描いたほうが良かった。ただの悪役ではなく、正義の為にやっていたのにいつの間にか道を間違えてしまったやるせなさや、もっと言えば正義が果たされなくなった社会の歪さなんかも浮き彫りにすれば、映画としてはかなり深みが出たような気がする。

 

スタッフ/キャスト

監督 ロジャー・ドナルドソン

 

製作 トビー・マグワイア/ラム・バーグマン/ジェームズ・D・スターン

 

出演 ニコラス・ケイジ/ジャニュアリー・ジョーンズ/ガイ・ピアース/ハロルド・ペリノー/ジェニファー・カーペンター/ザンダー・バークレー/アイアン・E・シングルトン

 

ハングリー・ラビット - Wikipedia

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