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「ドミノ 復讐の咆哮」 2019

ドミノ 復讐の咆哮(字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 任務中に自分のミスがきっかけで相棒を重体にしてしまった刑事は、相棒を襲った犯人を追う。

 

感想

 ゆったりとしたテンポの、クラシックな雰囲気のあるサスペンス映画だ。どこかヒッチコック映画を彷彿とさせるところがある。置き忘れた拳銃にカメラがゆっくりとズームするなど、何に注目するべきなのかがよく分かる演出で分かりやすい。

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 ただ主人公らが追う犯人は、自分の父親を殺したテロリストを追っており、さらにそこにアメリカのCIAも絡んでくるので、その関係性はやや複雑で若干分かりにくかった。そしていつの間にか主人公らは、犯人ではなくテロリストを追うようになっている。

 

 ヨーロッパ各地で自爆テロをくり返すテロ組織の様子も描かれ、やがて彼らテロリストたちとの大掛かりな対決が始まるのかと、息を呑んで見守っていたのだが、思ってもいない予想外の結末が待ち受けていた。思わず、そっち?と声が出てしまった。中盤に明らかになる重体になってしまった相棒に関するドラマは、蛇足だと思っていたがこのための伏線だった。

 

 

 想像していたよりもこじんまりとした物語に落ち着いてしまったが、「テロとの戦い」などと大仰に言っても、結局は個人個人の恨みつらみを一つずつ解消していく地道な方法しか解決策はない、ということだろう。だが復讐の感情を抑えることは簡単ではなく、またそれが誰かの新たな復讐心を生んでしまう。そして、タイトルのようにいつまでも果てしなく悲劇が起こり続ける。嫌な後味が残った。

 

 古典的ではあるが緊張感をうまく醸成する趣のある映画だ。意外性のあるストーリーと相まって、なかなか悪くない仕上がりとなっている。

 

スタッフ/キャスト

監督 ブライアン・デ・パルマ

 

製作総指揮 /出演 ニコライ・コスター=ワルドー

 

出演 カリス・ファン・ハウテン/エリック・エブアニー/ガイ・ピアース/ニコラス・ブロ

 

音楽 ピノ・ドナッジオ

 

ドミノ 復讐の咆哮(字幕版)

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  • ニコライ・コスター=ワルドウ
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ドミノ 復讐の咆哮 - Wikipedia

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