★★★☆☆
あらすじ
4人組の銀行強盗団が、悪質な記者に正体を暴かれそうになり、借金を肩代わりするよう脅される。シリーズ3作目。
感想
シリーズおなじみの4人組が、いつもの通り銀行強盗をするシーンから物語は始まる。その銀行強盗の際の些細なミスによって、記者に目をつけられることになる。
前作からかなり間隔があいたので、最初はそれぞれのキャラクターの特徴を思い出しながら読み始めた。それぞれの登場人物たちが順番にメインとなりながら章が進み、それぞれのキャラクターと話の概要が飲み込めてくる。
ただ、どことなく盛り上がりもなく、そのままズルズルと物語が進み、いつの間にか結末を迎えてしまったという印象。もうちょっとメリハリが欲しかった。腹黒い最低な記者への仕返しはこの程度では気が済まないなという気がするし、いつもでたらめなことばっかり言っているメンバーの一人、響野はほとんど何もしていなくて、彼の活躍も見たかった、というのもある。
途中から読者を騙しにかかるいつもの手法なのだが、読み終わったときにカタルシスはなかった。
著者
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