★★★★☆
あらすじ
クライアントの息子が作ったCMを入賞させるため、大物ディレクターの代わりに国際広告祭で審査員を務めることになった、落ちこぼれの広告代理店社員。
感想
ダメな広告を入賞させることで自分の名を汚したくない大物ディレクターの代わりに、審査員を務める事になった落ちこぼれ社員。この時点で色々とツッコミどころはあるのだが、いちいち細かい事は気にしなくていいか、という気にさせるテンポの良さとノリがある。
基本的にはコメディで、主人公と同僚の女性が同部屋になってしまったり、好きなんだけど好きと言えずに逆に喧嘩してしまったりと、どこか昭和っぽいラブコメ感があったりもする。だがこちらが赤面してしまうほどたっぷりとはやらないので見ていられる。
国際的な広告祭の内幕を描いており、この映画では大げさにしているのだろうが、それでもきっと現実の審査でも審査員の思惑や利害関係が影響しているのかと思うと、ちょっとがっかりしてしまう部分はある。それじゃ駄目だろうと立ち上がるのが主人公なわけだが、それでも流されて友人の広告には高得点をつけたりして、正義感が暑苦しくなく人間味があるのは好感が持てた。
大爆笑できるわけではないが、気軽に見るにはちょうどよい作品だ。
スタッフ/キャスト
監督 永井聡
出演
北川景子/リリー・フランキー/鈴木京香/豊川悦司/荒川良々/玉山鉄二/玄里/田中要次/風間杜夫/でんでん/浜野謙太/新井浩文/伊藤歩/木村祐一/あがた森魚/松本伊代/志賀廣太郎/柄本時生/福本清三/竹中直人/チャド・マレーン