内容
NHKで放送され、後に話題となったドラマの劇場版。
感想
ドラマでは、外資のハゲタカとして日本に戻ってきた大森南朗演じる男の複雑な心情を描いていくことで、経済ドラマをより深みのあるものとしていたが、それで十分に描き切ってしまったのか、映画ではただの天才ファンドマネージャーとして描かれている。それでも単純に金融を描いた映画として面白かったが。
ドラマの映画化では定番の、新キャラクターとして玉山鉄二が登場してその代わりに正体が謎の男として描かれている。ただ、死なす必然性は無かったとは思うが。
自動車産業が抱える派遣社員等の労働問題があまり表面に出てこないのは、マスコミが企業から広告費を得られなくなると困るので報道しないからだ、と堂々と言っちゃうのはさすがNHKと思った。最近もどこかの自動車メーカーの偉い人が脅してた。
松田龍平がチョイ役でしか出ていなかったのが残念だった。
スタッフ/キャスト
監督 大友啓史
原作 新装版 ハゲタカ(上) (講談社文庫)/新装版 ハゲタカ2(上) (講談社文庫)/レッドゾーン(上) (講談社文庫)
出演 大森南朋/玉山鉄二/栗山千明/高良健吾/柴田恭兵/松田龍平/遠藤憲一/中尾彬/嶋田久作/志賀廣太郎/浜田晃/滝藤賢一